12ケ月移動和
【12カ月移動和売上とは】
移動和とは、和を求める範囲を移動して計算するもので、過去12カ月分の売上の合計を、移動しながら求めることであり、売上の推移を把握したり経営状態の分析に用いられます。
例えば。 4月末現在の12ヶ月移動和売上高は、昨年5月~今年4月までの12ヶ月間の売上高
5月末の12ヶ月移動和売上高は、 昨年6月~今年5月までの12ヶ月間の売上高 ・・・というふうに1月ずれながら『12ヶ月分の数値』を計算していきます。
【ゼットチャート(グラフ)】
12カ月移動和売上を基に作成するZチャートは、月別の計画立案・実績把握などに用います。 例えば売上高をZチャートで表す場合に必要な元データは前期の月次の売上高・当期の月次の売上高 となります。
このチャートはグラフがZの形に見えることから「Zチャート」と呼ばれています。 毎月の実績データ,その累積,12ヶ月の移動合計をグラフにプロットするとゼットになります。
■過去の売上に比べ直近の売上が伸びていると移動累計売上高が 右肩上がりに伸びる
■右肩下がりだと徐々に減少している
※月次ではどの月が売上が多かったのかというのも一目で理解できる。
※毎月定額の売上高の場合、「Z」の形になる。
エクセルで12ケ月移動和を計算してグラフ化する
■D2セルの数式 =SUM($C$2:C2)
■関数の意味:C2セルを絶対参照として、C2、C3、C4・・・を順に足していく(累計する)
■E2セルの数式 =SUM(B3:$B$13,$C$2:C2)
■意味:B列(昨年度売上)の2月~12月と、C列(今年度売上)の1月の合計を求める。
■ポイント:B列の範囲の終点(B13セル)と、C列の範囲始点(C2セル)を絶対参照に指定する。(F4キーを押す) あとは下にコピーする。
ただし、 ○E13セルの数式は、 =SUM(C1:C13) とする。 ※(C列・今年度売上)の合計を求める
まとめとポイント
●絶対参照の意味を理解する
●累計の計算方法を理解する
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